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学習記:「是~的。」構文 その2

 今日、かなり時間があいてしまいましたが、去年9月に書いた「是~的。」構文についてもう少し例文をあげて分析します。リンク貼っておきます。もしあれなら読んでみてください。「是~的。」構文 私自身若干まだ何となく納得しきれてない部分があるんです。シンプルな文でいろんな種類のものを分析してみます。下記四つの例文でやってみます。
1.他是什么时候来的?
Tā shì shénme shíhou lái de?

1.什么时候的?
主語述部
連述語飾り連述部主眼語気助詞
修飾語連述語主眼

①基本です。主部、述部の振り分けです。
② ①の述部は、連述語飾り、連述部主眼 及び語気助詞に分けられます。
連述語飾りの「 是 」は飾りは飾りでも、「~ナノダ!」という、普通の連述文の飾り方:主語系、目的語系、副詞系、形容詞系飾りのどれとも違う、動詞 「 是 」 系とでも言おうか、キライな表現ですが、強調の飾り方です。ナゼ嫌いかというと、中国語の説明は、やたら「強調の~」と言うのが多く、説明の逃げ道の様に使われてるからです。何をどう強調してるのかサッパリ解らない。でもこの 「 是 」 は、強調の 「 是 」 としか表現できないです。単に 什么时候来?と聞いてるだけじゃなく聞きたいんだ!いつなのだ!という気持ちを強く相手に伝える話法なのです。
③  ②の連述部主眼を分析すると修飾語(疑問代詞)と連述語主眼になります。
日本語訳します。→ 他は、(強調して)是 什么时候 来的?
こんな感じなんですが、どうでしょうか?

2.他是为什么来的?
Tā shì wèishénme lái de?

2.为什么的?
主語述部
連述語飾り連述部主眼語気助詞
修飾語連述語主眼

これ、1.と構造全く同じです。順調です。
日本語訳だけ書きます。→ 他は、 (強調して) 是 为什么 来的?

3.他是用什么方法来的?
Tā shì yòng shénme fāngfǎ lái de?

3.什么方法的?
主語述部
連述語飾り連述部主眼語気助詞
連述部飾り連述語主眼
連述語飾り目的語

①ここは、同様です。
②連述文の主眼と飾りを同様に分けました。
③ ②の連述部主眼を分析したのですが、更に連述部飾りと連述語主眼に分かれてしまいました。
つまり、この連述部飾り+連述語主眼 は、全体として、連述部主眼になってるのです。
④ ③の連述部飾りは連述語飾り+目的語の構成です。目的語は疑問代詞です。
日本語訳しておきます。→ 他は、(強調して) 是 用什么方法で、来的?
*強調の役目をしてるのは「 是 」です。念の為書いておきます。

4.他是从哪里来的?
Tā shì cóng nǎli lái de?

4.哪里的?
主語述部
連述語飾り連述部主眼語気助詞
連述部飾り連述語主眼
前置詞目的語

①~③例文3.と同様です。
④ここも同様なのですが、違うのが、「 从」は前置詞です。私は、前置詞=動詞の考え方です。通常の前置詞も、連述語飾り つまり連述文と考えてます。イチイチ考えてるワケでは無いです。通常イメージではやはり、前置詞のイメージですが、文章を分析する上では、動詞と考えてます。それが、品詞的に何なの?と問われたら、動詞です。と答えます。前置詞と言うコトバが発明されて、確かに便利なのですが 矛盾が多すぎます。便利な部分は前置詞を使って、矛盾が発生したら、前置詞が発明されてない時代にさかのぼって、動詞として考えてはどうでしょうか?私の提案です。

日本語訳→他は、(強調して) 是 从哪里 来的?

 「是~的。」構文 具体的に4例分析してみました。
这个是我的。の文は混同しやすいですが、一般に言われる 「是~的。」構文とは全く違います。根本的違いは、述語がひとつしかない点です。 「是~的。」構文 は述語が重なります。連述文なんです。もう一つ、「 的」は語気助詞じゃないです。構造助詞です。

 9月に書いた 一般に説明されてる「是~的。」構文 の定義について、私が言いたいのは、 「 是 」 の品詞くらい明記してくださいという事です。動詞であるとちゃんと書いてください。「とりたてて強調の 是 。」と書いて有るだけ。明記した解説は、今の所1記事も見た事が無いです。書けなかったのだと思います。品詞にこだわってないのです。品詞より、意味はなんなんだという事です。意味さえ分かれば、推測は出来ます。中国語辞書には、つい最近まで品詞が書かれてなかったそうですが、この辺りもその所以か?
ただ、取り立てて強調する言葉の前に 「 是 」 を置くと言われても、ナゼ?ってなりませんか?
品詞は?動詞?動詞なら、ナゼこんなところに動詞がくるの?ってなりませんか?

 直接関係ないですが、もうひとつ思い出したことを書きます。いろんな事を書いても焦点が定まらないのでよろしくないかとは思いましたが、思い出したとき書いておかないと忘れちゃう。
 連動文の場合、一般に言われてるのは、後ろの動詞が目的語の場合、連動文では無いのだそうです。
我喜欢看书。は連動文では無いそうです。 
  私の連述文は違います。

喜欢看书。
主語連述語主眼連述語飾り(目的語系)

です。連動文でないことは確かですが、私だけの連述文では連述文であることを認めます。私の理論は、目的語も述語の立場からすると、修飾であるという事です。だからこの文は連述文です。

今日、終わります。

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