中国語は全て主述文 というのが、私の考え方ですが、今日、補語というヤツについて書きます。この補語というヤツも実は、主述文構造だと思うんです。
補語というのが、実に厄介なシロモノです。例えば方向補語。
中国語:下去 日本語:降りて行く。
中国語:下来 日本語:降りてくる。
日本語の場合、”降りて行く”の主眼は、どう考えても、”行く”であって、”降りて”は補足というか補語というか説明であって主眼ではないですね?これに異議の有る方はいないと思います。
ところが、中国語の”下去”は”下”が主眼であって”去”は補語なんです。別の言い方をすると”下”が主語(話題)であって”去”が述語(説明)でちゃんと主述文構造になってるんです。私が中国語は全て主述文と主張する根拠はココなんです。
ちなみに英語で考えてみましょう”go down””となるのかな?”go”が主眼で ”down”が補足説明と思う。主眼だけで考えると、”行く” ”下” ”go”です。主眼の位置で考えると、日本語:後ろ、中国語:前 英語:前。つまり主眼だけで考えると日本語=英語 中国語だけ異端。主眼位置だけで考えると中国語=英語 日本語だけ異端。
つまり、何を言いたいかというと、日本語に直して考えちゃイケナイという事。中国語は中国で考え無いとイケない。英語は英語で考え無いとイケない。日本語に直すのは誰かに通訳するとき位でしょう。
今日、ここまでにしとく。

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