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ある工場で。。。゚サスガ中国

 旧正月直前のある日 私は出荷前の商品確認ということで 上海から揚子江を遡り大倉というところでフェリーに乗るため工場が用意してくれた車で移動してました。もう春節です。大渋滞です。大渋滞なのに私の乗った車は、車道の一番脇のレーンをスイスイ走っていきます。後で聞いたのですが、公安のナンバープレートを付けてるから問題ないのだそうです。お金も払ってるでしょうが、地域でかなりの権力というか実力がないといできない技です。サスガ中国だなあ。。と感じました。大倉に着くと私はフェリーの次の便が来るまで周りをうろつき眺めてました。初めて見る揚子江はやはりほんと大きくて水はかなり濁ってました。フェリー乗り場付近では川魚を売ってます。フェリーに乗る順番ですがここも当然、順番抜かしです。最後尾から来て先頭で乗る感じ。とりあえず対岸に着くとそこから川下へ。会社の大先輩からは ”この工場は大変なところで白酒を鬼のように飲まされる。でも私は工場との意思疎通を図るため死ぬ気で飲んで仕事をこなしている。”と大先輩から聞かされてました。工場へ着くと緊張です。白酒の匂いが染み付いている食堂に案内され、遅い昼食です。匂いだけで酔いそう。白酒というとアルコール度数で大体35度から50度くらいですが、てっきりここで潰されるんだと覚悟を決めて席につきます。新参者の私も その”意思疎通”の為飲まなければならない。敵は、工場の幹部2名と担当の女性1名。”なにか飲みますか?” とりあえず挨拶がわりのビール。普通の食事になったのですが、私からビールを進めると ”私たちは飲めません。”..と。 ”えっ。。。!?” ひっくり返りそうになりました。大先輩から聞かされてた話は一体なんだったのか?どうも自ら進んで”酒を出せっ!” って感じで飲んでいた模様。とりあえず酒の問題はクリアー。問題はここからです。一応私も商品は見ます。明日の早朝に出荷なのですから。見ていると洗濯ラベルについてる品番が違います。まず4,000枚間違ってます。日本からラベル支給しているので、冷静に考えると3型のオーダーのうちあと1型は確実に間違ってる。1型だけ助かったということか?順番に見ていくと3型とも確実に間違ってる。日本で再手配したとしても。。。日本で付け直ししかないか。。。考えていてもしょうがないので、興奮した気持ちを抑え 冷静に品番が違う件を伝えると。担当の女の子は明るく”現場への指示が一行間違えてた!”と返ってきた。”許してよ~。” 今回出荷しなかったら正月突入で税関は最低10日は動きませんヨ。間違っていようがなんだろうが、出荷するしかないのです。とりあえず晩ご飯。ここでうろたえていたのでは、生産担当の名がすたる。もう出荷しか無いのだから。。。日本での動き方を考えよう。。。食事中になにやら洗濯ラベルを持ってきて、確認しろとのこと。”問題ないけど?”と言うと、どうもそれからラベルを現地で作り始めた模様。もう夕食の時間です。不可能でしょう?食事を終えて現場を見ると 工員総動員で洗濯ラベルをとってます。事務所の娘も取ってるし、出荷作業の男性陣まで取ってる。オーバーロックなのですごく面倒です。ラベルを作りながら並行して付け替えていったようです。1万2千枚くらいです。寝ずにやったとしても10時間位しかありません。わたしはHOTELに帰って寝ましたが、翌朝行った時は既に出荷済みでした。恐るべし中国。恐るべし人海戦術。ちなみにこの商品ノンクレームでした。返品もほとんど無かったなあ。

そういえばこのブログの中心 中国語学習記でした。何書こうかなあ?先日の結果補語に続いて方向補語について書きます。若干ムダ話と逆転している感じはあるが。。。

方向補語とは、来 ,去,上,下,过,回,起などの数語だけです。詳しくは他のネットなり、本なりで調べてください。派生義がある点なども他を見てください。目的語の位置などめんどくさいらしいです。

それと
・入っていった。⇒进去了。
・のぼって行った⇒上去 了。
・飛び越えて行った⇒跳过去了。
・思い出した。⇒想起来了。
と覚えて、既に使っている方はこの”方向補語”という用語は覚える必要もないし、不用です。この覚え方が本来の語学だと思います。

いや、それだけじゃどうも納得できない。文法的に知りたいのだ。という方は下記参照願います。(以前は違いましたが、今、私もその中のひとりです。)

私が言いたいのは、2点です。
1)方向補語は結果補語であるということ。(結果補語の1種類です。)
2)結果補語とは、別途ブログで前述したとおりです。

2)については重複しますが言いたいことなので再度書きます。
某文法書では、「述語となる動詞や形容詞の後に置いて、述語の表す動作行為の結果や状況を補足説明する成分を補語という。その中の1種類が結果補語」とのこと。
 今回の方向補語もその結果補語の一部です。前回、結果補語の時にも書きましたが、この補語=(補足説明する成分)というのに私は、反対です。文法書の本まで出版されている先生に どシロートの私が反対して良いものか?とも思いますが、反対意見もあるということでご容赦。

他说起来了。”彼は話し始めた。”ということですが、実際の会話では、ある人が飲んでる席でいつも話してるワンパターンの話を始めると、聞いてる人たちは一斉に”起来了。起来了。”と言います。”说”を略しているワケですが、”また始まった。”という感じです。つまり”起来了”がこの文の軸であり主眼であり言いたい事なのです。”说”は付属でしかありません。補足なのです。私はこれこそ補語だと思うのですが。。。。。。

以上 もうそろそろ寝ます。

コメント

  1. しんしん より:

    お酒の話と人海戦術の話、躍動感をもって読みました。3年ほど中国へ行っておりません、早く生の中国に触れたくなりました。あと補語について同感です。動詞的な言葉が補語になることは大事な指摘だと思います。