G-2B790BNTEK

学習記:「是~的。」構文

 噂には聞いていたが、中国語には品詞の概念が無かったのだそうだ。そもそも概念というコトバの意味が,私にはよく解らないが、品詞無しで文法って成り立つのでしょうか?多分、私思うに、概念はあったのだと思います。でないと文法論争なんで出来ません。ただ、日本の辞書で初めて品詞が表記されたのは、1963年「岩波中国語辞典」だそうです。中国では1982年「简明汉英词典」だそうです。中国のほうが辞書での品詞表記は遅かったという事です。この事実が、品詞の概念が無いという表現になったのだと思う。品詞がこの状況だから、文法もこの勢いだと感じる。だから文法論争があり、同じ一つのフレーズの解釈に五つも六つも違う説が発生する。学習者にとっては非常に厄介な言語であることは確かだ。中国語は発音は難しいが文法は簡単?一体どこの誰が言ってるんですか??私が言いたいのは、有る記事を読んでそれが絶対的なものだと信じると、迷子になりますヨ!という事です。子供の様に、自分で自分なりの形があるようで無いような雲のような独自の文法を形成しないとダメだという事です。間違ってても良いんです。通じれば。先日、結果補語について書きましたが、結果補語なんてコトバは知らなくても喋れる様になります。吃饱=お腹いっぱい。听懂=聞いて解った。と覚えて積み重ねれば良いだけなんですから。 

 学習記を書きます。 一般に言われる  「是~的。」構文 がふたつ並んでる文を見つけましたので、分析してみたいと思います。まず、最初に 「是~的。」構文の定義について書きます。 「( 是 )… 的  は既に行われたある動作について、イツ、ドコデ、誰ト 行われたかなど、その動作にかかわる情報をとりたてて説明したり、尋ねたりするのに用いられる構文です。取り立てる語の前に” 是 ”を、文末に” 的 ”を置きます。この 的 は断定の気持ちを添える語気助詞です。~の にあたる構造助詞とは違う。又 ( 是 ) は省略されることがある。 的  は目的語の前に位置することがある。例文:他跟同学去的中国。」とある。
 では、例文をあげます。
 一般日本人是不讲价的。你在哪儿学的?我第一次讲价钱是在王府井买衣服的时候朋友教给我的。
yī bān rì běn rén shì bù jiǎng jià de 。nǐ zài nǎ ér xué de ?wǒ dì yī cì jiǎng jià qian shì zài wáng fǔ jǐng mǎi yī fú de shí hòu péng yǒu jiào gěi wǒ de 。
 先頭のフレーズ 分析します。A、B、C 三つのパターンで分析してみました。最終、私の結論も A、B、C のどれなのかも書きます。

分析A一般日本人不讲价的。
飾り 副詞主語述部
述語目的部
修飾部構造助詞目的語(人)

①通常通り、基本の主部と述部を分けました。 副詞の「一般」が主語を飛び越えて先頭に出てきてますが、このパターンは頻繁にありますので、もう覚えるしかないです。
② 述部を述語と目的部に分けました。
③ ②の目的部の分析です。修飾部と構造助詞「 的 」に分かれます。この場合、 目的語(人) が省略されてる。と考えてます。
日本語訳します。→ 一般、日本人は、是です。不讲价的。な (人)。

 これで完全に成り立つわけですが、 上記「是~的。構文」 の定義で分析すると、次の様になる。

分析B一般日本人不讲价的。
飾り 副詞主語述部
強調の是述部語気助詞

①は共通だが
②の分析は、かなり違ってくる。強調の 「是」「的」を除くと、一般日本人不讲价。という何でもない簡単な文になる。
日本語訳します。→ 一般、日本人は、讲价 しません。 *これを強く言った形。

 私がどう考えるか?ですか?う~ん。悩みました。非常に難しかったですが、ひとつの結論が出ましたので書きます。連述文です。この世で、私だけが言い張ってる連述文です。

分析C一般日本人不讲价的。
飾り 副詞主語述部
連述語飾り連述部主眼語気助詞

日本語訳します。→ 一般、日本人は、とりたてて強調の是 不讲价 的。  これで決まりでしょう?AもBも不都合があるんです。分析Aは、文脈からして、弱いです。確かにこの言い方は有りますが、弱いです。分析Bは、ある程度納得できるが、 「是」 は品詞で言うと何ですか?という事。一部には副詞の役割もあるというのを見たことがあるが。。。
分析C 私だけの連述文で決まりです。なんの不都合も無いです。今、非常に気分がイイです。解けたので。分析Bは、いい線行ってる。意味的にも正しい。ただ、是 は連述文の動詞です。副詞的な飾りの役割をしています。

  你在哪儿学的? どこで習いましたか?です。書く必要無いかとも思いましたが、文脈が重要なので、敢えて書きました。最後のフレーズの分析をします。当然、分析Cパターンのみです。 我第一次讲价钱是在王府井买衣服的时候朋友教给我的。 の部分です。

分析C我第一次讲价钱王府井衣服时候朋友的。
主部述部
連述語飾り連述部主眼
述部感嘆詞

①まずは、主部、述部の確認です。
② ①の述部は、連述部主眼と連述部飾りに分けられます。
③ ②の連述部飾りは、修飾部と述部、及び感嘆詞に分けられます。
どうでしょうか?通じますでしょうか?

 いつも連想するのは、バカボンパパの「これで良いノダ!」です。「これで良い。」で通じるわけです。でもノダ!を付け加えてる。日本語で考えるのは間違いなのですが、どうもこの現象と思われる。

 最後に、日本語意訳を載せておきます。
→普通、日本人は値切らないけど、あなたはどこで覚えたんですか?最初に値段交渉をしたのは、王府井で服を買った時で、友達が教えてくれたんです。

疲れました。今日寝ます。

コメント