関係ない写真、今日も載せてしまいました。本当は、こんな真四角じゃなくて、横長に入れたかったんだけど、時々貼ってるくらいじゃダメですね。毎回貼らないと進歩しません。絵を貼ったわりに読まれないんだよなあ。。。前回も。
じゃあ、今日の学習記書きます。今日は、記憶の中にある会話の中からひとつ、いってみます。
台湾で仕事してた頃、工場の車での移動はかなり多かった。ドライバーが、「冷不冷?」lěng bù lěng ?と聞いてくるパターンがよく有った。「有一点。」yǒu yī diǎn 。と私は、答えてました。(※台湾だったので、有一点儿。yǒu yī diǎn ér 。とr化しません。)
みなさん内容は解ると思いますが、一応訳しときます。「寒く無いですか?」「少し。」
車のクーラーを強くした時などに、冷不冷?はドライバーから、よく聞かれてました。まあ、挨拶言葉というか、私は、あなたに気を使っているんですヨ。という一種のアクションです。台湾は、とにかく熱いので、クーラーで冷やすのが最高のサービスなのです。冷やしすぎでしょう?という場面で、私は、正しいのか正しくないのかは全く知らないが、とりあえず通じるので、「有一点。」と答えてました。ドライバーは、クーラーを再度、調整していたので通じてたんだと思います。
何故、この話題を出したかというと、カタコト会話をしながらも、このフレーズにずっと疑問を持ってたからです。「有一点。」と答えておきながら、常に思ってたのは、この「有」って、必要なの?「少し。」と言いたいんでしょ?なら「一点。」で良いジャン。という疑問です。疑問だけど、周りは「有一点。」と言ってるのだから、そう言うしかありません。。極めて曖昧な世界です。
学習を始めたのでこの疑問について考えてみました。まず、例文。
以后坐车的时候,还有一点儿要注意的,车上有时有扒手。
yǐ hòu zuò chē de shí hòu ,hái yǒu yī diǎn ér yaò zhù yì de ,chē shàng yǒu shí yǒu pá shǒu 。
日本語訳、書いときます。→以後、バスに乗った時は、もう少し注意してください。時々、スリが居ます。
焦点は、「还有一点儿要注意的,」の部分です。ココ全体で述部です。
「还」は副詞で、山ほど意味の種類が有りますので、これを説明するとキリが無いです。今日のところは、強く言ってるんだなあ位で良いと思います。敢えて日本語訳するとしたた「更に」くらいかなあ。。。
「有一点儿要注意的,」ココです。「一点儿要注意的,」で良いんじゃないの?という私の疑問です。ダメなんです。通じそうな気がしますが、実際の会話ではこうは言いません。(強引に持っていけば、相手が察してくれて、多分通じるとは、思いますが。)「要注意一点儿。」が、普通の言い方です。
何故位置が変わるのだろう?数量補語(動量補語)だから補語の位置になるのです。
「エッ?おかしくないですか?補語と言うコトバをこの世から無くしたいと主張しているあなたが、補語だからと説明するのは矛盾してませんか?」読者の声が聞こえる。
誠に矛盾してるというか、矛盾を通り超えて、あなたはバカじゃないですか?とも聞こえる。当然なんですが、お答えします。「中国語文法自体矛盾してるから、答えも矛盾するんです。」
補語の中でも、数量補語(動量補語)というのだけは、唯一本当に補語の役割をしてます。その意味で、数量補語と結果補語が同じ補語として同列に扱われるのは、誠にもってオカシイ話なんです。数量補語は、ちゃんと補語の働きをしてますが、結果補語は、補語の働きなど一切してません。なんとか補語と言われる中で特殊なんです。同列に扱われるのがおかしいんです。補語と言われてる群れが本当に補語なら、数量補語は補語じゃ無いです。補語と言われてる群れが、実は本当は補語じゃないとしたら、数量補語は、本物の補語です。それくらい根本的に違います。例えば、我去过一次中国。まさしく補語の役割をしてるじゃ無いですか?違いますか?我去过中国。と主眼の文が有り、それを具体的に補足的に「一次」と付け足してる訳です。美しく完璧に補語じゃ無いですか!これが補語じゃ無かったら、何が補語なんですか?
いろいろ調べてると、この数量補語(動量補語)というのは、補語では無くて目的語だという説があります。。大賛成なんですが。。。大賛成ではあるのですが。。。
いろいろ書くとややこしくなるんで、現在の考えを書きます。
1)結果補語とか状態補語とかは、全部補語じゃなくて連述文です。補語じゃ無いです。だれが補語という名前を付けたか?不思議です。たぶん中国語文法で補語になってたから原文に添って補語にしなければならなかった。書籍と出版する以上MUSTだったのだと思います。だって、私が買ったいくつもの文法書には、ハンコを突かれたかの様に同じフレーズが押されてる。中国語学習者は全員このコトバに翻弄されてる。なんなんだかなあ。。。補語と言うコトバを失くしたいのは、素直な私の気持ちです。
2)数量補語:コレ、目的語という説がありますが。。。なにより、位置的に目的語の位置にありますから目的語と言って間違いない。そうとっても良いし、そう取らなくても良いし。。。なんというか、もういっそ、補語で良いんじゃないかなあ。。。なぜかというと、私が、数量補語だけは、本当に補語だと感じたし、その思考で中国語をおぼえてきたし、「述語の後に回数とか、量を補語として付け足す。」というのが、身についてしまって自然にそう喋ってしまうのです。いまさら、目的語だと言われてもなあ。。。私、もう年なので無理です。もう数量補語だけは、これ本当の補語という事で良くないですか?なんの不自由もないし。。。もちろん、目的語だという説も否定する気ない。補語というコトバさえこの世になければ、目的語で納得も得心もして、今の私の頭の中は構成されていたハズです。補語というコトバを作った人の罪は深い。中国共産党が作ったのかなあ?ゼロコロナ政策、次もやるのかなあ?巷では、上海からネズミを一匹も居なくしようとするのと一緒だという声も上がっていたようだが。
一方「还有一点儿要注意的,」の「有」があるパターンですが、これは全く問題無いです。「有一点儿」+「要注意的,」の連動文です。私の連述文(連動文)の定義「前か後のどちらかが主眼。他はカザリ。」からすると「要注意的,」が主眼。「有一点儿」はカザリです。連動文の表現として全く問題ない。私が、テキトー中国語時代に喋っていた「有一点儿」は、連動文の省略表現だったんだと思います。
じゃあ、なんで、補語の省略表現「一点儿」と答えないのか?イヤ、目的語用法の省略形「一点儿」を使わないのか?う~ん。。。「有一点儿」のほうが、「一点儿」だけより長いので礼儀的に失礼がない言い方なんじゃないかなあ。。。。「一点儿」だけだと、もう完全に上からモノを言ってる感じがする。
この世界になると、日本語でもいろんな言い方があって、ヘタすると本来の意味も知らずに喋ってる言葉はいくらでもある。結局、いろいろ経験しながら覚えるしかないのが、言葉というものなのだと感じる。
あ~、疲れたので、寝ます。考えると疲れるんです。
今日、以上。
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