请等一下。 qǐng děng yī xià 少々お待ちください。
テキトー中国語の頃、「请」は、日本語の「どうぞ。」である。英語の「please」だと、誰かから教わり、それを信じていた。等一下。という事もあるが、「请」をつけると「どうぞ~。」と丁寧な言い方になる。十分納得の説明である。もちろん品詞なんて全く頭の中には無いし、中国語で書けない。カタカナで、「チン テン シャー。」と覚えていた。
しばらくすると、请你等一下。というのが出てくる。この「你 」というのは何だろう?「请」の後に話し相手の「你 」を入れることもあると、誰かから聞く。入れても入れなくても良いという事で、不思議には思うが、何度も聞いてるうちに、何とも思わなくなる。それで良かったし、なんの不自由も無かった。
学習を始めると、何不自由なかったこのフレーズが解らなくなってくる。
1.「请」は、辞書をひくと動詞です。副詞の用法は無い。なのにナゼ「どうぞ。」なのか?
2.不思議に思っていた「你 」の正体はなんなのか?主語なのか?目的語なのか?
学習初期の頃の私は、これらの疑問にたいして、結構、強引でしかも間違った結論を出していた。
请你等下。は、请/你等一下。であり、述語/目的語(節)と言う理解です。上記の疑問の答えは、
1.「请」は、述語ですので、動詞であってもなんの矛盾も無い。
2.「你 」の正体は、目的語(節)の主語である。つまり、英語のTHAT構文の構造になっている。
一応、リクツはつけられたが、なんかスッキリしない気分で学習を続けていると、ある日、新たな疑問が生まれる。よく考えてみると、しゃべる時、请/你等一下。とは喋ってない!请你/等一下。と言ってる。何度聞いても 请你/等一下。である。そのうち「你 」は「请」の目的語なんじゃないの。。。?じゃあ、等一下。はなんなの。。。?と考え始める。
解けない問題を抱えて、それでも学習を続けていると、请你/等一下。というのは、兼語文というヤツだということに気付く。「你 」は「请」の目的語でもあり、「等一下。」の主語でもあるという事。主語と目的語を兼ねてるから兼語文だそうだ。
ひと昔前の中国語学習者がいうには、以前は兼語文などというコトバは無かったそうです。推測ですが、兼語文というコトバはなくて、単なる連動文だったのだと思う。だから実際の会話では请你/等一下。と目的語として普通、喋っている。学習の途上、私は、この兼語文というコトバは果たして必要なのだろうか?イヤ必要無いと考えた事がある。以前は無くても成立してたのだから、そう考えた私は、それほどハズしてた訳でもないようだ。
ココから現在の私の考えをかきます。兼語文だったと解ったのはイイが、この兼語文というのがややこしい。
兼語文は、連動文です。(私は、連述文と呼んでます。)
連述文の、私の今迄の定義は「前句か後句のどちらかが主眼で他がカザリ。」でしたが、実は「後句が主眼で前句がカザリ。」と決まってるのではなかろうか。。。?ナゼそう考えたかというと、基本的に、連動文というのは時間順に並べられる。継起性というヤツです。時間順と言う表現もあれば、動作の発生順という表現もある。更に論理的順番という表現も有る。要は、ケツが結果であり結論であり一番話者が言いたい事であり、主眼であるということです。
请你等一下。を現在の私の考えで整理すると、このフレーズは連述文であり「等一下。」が主眼であり、「请你」がカザリであるという事。「你 」は「请」の目的語です。「等一下。」の主語でもあるという事は、別の角度から見たらタマタマそうであったということを誰かが発見したというだけです。仮に「你 」が「等一下。」の主語で無かったとしても、この連述文に何か影響が有るとは思えない。要は無視したらいい事です。
日本語訳します。→请你して等一下してください。
日本語で考えない方が、本当は良いのですが、全部日本語で訳してみます。→あなたにお願いして、少し待ってもらいます。
言いたいのは、「请你」がカザリであるという事。意訳すると「どうぞ。」と言ってるのです。
「どうぞ、お待ちください。」と言ってるんです。
今日、ここ迄。
P.S.今の私の考えを、「请」は日本語の「どうぞ。」である。と教えてくれた人が説明してくれてたら、ずいぶん楽だっただろうなあ。。。
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