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学習記:中国語と日本語の違い。

 今日のフレーズは、じつに中国語的な言い方だなあ。。と感じたので記事にしてみました。
很荣幸有很多外国客人来我们的餐厅。
hěn róng xìng yǒu hěn duō wài guó kè rén lái wǒ men de cān tīng 。
語彙力があれば、このフレーズの構造がどうなってるのかは解ります。子供だったらその積み重ねで、どんどん構造をつかんでいくのですが、どうも一つの言語を既に習得してしまった大人は、習得した言語が邪魔して外国語を学習しにくくする様です。文法から入った方が楽なように思います。
分析します。

很荣幸有很多外国客人来我们的餐厅。
述部
述部主眼述部飾り
述部主眼述部飾り


①いつもの様にまず、主部述部の分析です。全部述語です。主語は有るには有るのですが、このフレーズには出てきません。省略されてます。很荣幸/有很多外国客人/来我们的餐厅。三つの述部が重なってます。連述文です。
②アタマに位置してる「很荣幸」が主眼で、他は後付け系の飾りです。
③その、後付け系の飾りの中で、その範囲のなかだけで、「有很多外国客人」は、主眼です。「来我们的餐厅。」は、更に後付け系の飾りです。

 全体的な傾向を言うと、中国語は結論を先に言うんです。このフレーズの場合、嬉しいのか悲しいのかを最初に言って、次に客が有るのか無いのかを言って、最後にそれが何なのかを言う流れです。日本語の場合、一般的に結論は最後です。まあ、日本語は「てにをは」のおかげで、語順は比較的自由ですので、こういった語順でしゃべることも出来るとは思いますが一般的では無いです。日本語の特徴として、結論は最後です。この中国語例文の様に結論を先には言いません。言いにくい事、言いたくない事は、最後の結論をふにゃふにゃ言ってハッキリ自分の意思を言わないのが、日本独特の話法です。ハッキリ言い過ぎると失礼にあたる感覚が根付いてるのです。最初に台湾に行った頃は、「あなたは結局、行きたいんですか?行きたくないんですか?食べたいんですか?食べたくないんですか?・・・等々」問い詰められる場面が何度かありました。結論をぼやかす日本語の原因です。枝葉を説明して、結論は当然推測できるでしょう?という日本語話法は台湾中国では通用しないのです。対して中国語は、結論から言って枝葉を付け加えていく。
☆中国語補語の用法は、結果が後に位置して飾りが前なので、おおきな中国語のルールからすると、外れてると感じる。前置詞の用法も同じく、飾りが前に位置する。
 日本語訳を書いておきます。⇒很荣幸です。有很多外国客人で。来我们的餐厅。(後付け飾りで、どんな外国客人かと言うと。)
*イメージで言うと、幹から入り、枝にいって、最後に葉っぱ。と言う感じ。

 もうひとついきます。中国料理学校の先生が、授業の初日にみんなに挨拶してるところの一節です。
大家好。

今天开始,很高兴有机会和大家一起学习做中国菜的方法。
jīn tiān kāi shǐ ,hěn gaō xìng yǒu jī huì hé dà jiā yī qǐ xué xí zuò zhōng guó cài de fāng fǎ 。

今天开始,很高兴有机会和大家一起学习做中国菜的方法。
主部述部
述部主眼述部飾り
述部主眼述部飾り

①「今天开始,」ココですが、みなさんココは何だと思われますか?本文以外の掛け声みたいなモノ?
「今天开始,」で、全員注目しますよね。(挨拶なので、当然注目してるんですが、ん?何を話すんだ?となります。)全員がおんなじステージに立つんです。私は話題(つまり主語)だと思うんです。そう分析してます。「今天开始,」は主語です。「今天开始,」で全員の注目を集めます。それから述部(どうなの?)が始まるわけです。
②以降は、最初に揚げた例文と全く同じ構造です。

日本語意訳を書いときます。⇒今日から、みなさんと一緒に中国料理を学ぶ機会を持てて、うれしいです。
私の日本語訳も書いときます⇒今天开始,(話題を先頭にもってくる)。很高兴です。有机会で。和大家一起学习做中国菜的方法。(後付け飾りで、どんな機会かというと。)

 今日、終わります。

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