この件、あまりいい話ではないので書くかどうか迷いましたが、書く事にします。
あれは、ある冬の日 青島の某工場へ出張した時でした。いつものように工場の人達と晩ご飯を食べて一杯飲んだ夜の事件です。トイレに行った私は、転倒してしまいました。真冬だというのにトイレに水をまくのです。当然凍ります。日本ではまずない状況ですが、中国ではあります。凍っている床に注意しない私が悪い。
プロレスラーのような工場のドライバー(元人民解放軍兵士)が、私を背負い、痛い痛いと言う私を一切無視してレストランの階段を一気に駆け下ります。そして車へ。話がそれますが、あのドライバーは ガタイからしてかなり優秀な兵士だったのだろうと想像してましたが、海軍でコックをしていたのだそうです。海軍なのだが、船酔いすると工場の社長からは説明を受けました。彼は私のことを”同志”と呼ぶ、私も彼を”同志”と呼んでました。(*注意 台湾の人に聞きましたが、”同志”にはどうも別の意味もあるようです。)話戻して、病院です。まずレントゲン 先生はレントゲン写真を見ながら”どうもこのあたりが。。。”となにやら言っていたのですが、何を言ってるのかわからない。。。一緒にきてくれた工場のスタッフの説明を聞くと”点滴を打てば1日で治る。打たなければ3日かかる。”と話をまとめて結論だけ言ってくれました。当時中国で注射を打つのは結構勇気が要りましたが、仕方ありません。点滴なので時間がかかります。工場のスタッフもドライバーもずっと待っててくれます。私は申し訳ない気持ちでいっぱいです。点滴を終えて ”立てるか?” と聞かれるが、無理。車椅子です。とりあえずHOTEL。「私は大丈夫だから、皆さん帰ってください。」と帰ってもらったが痛みで一睡もできない。激痛と戦いながらとりあえず三日。三日待てば治るとひたすら痛みに耐える。三日経っても全く治る兆し全く無し。会社からは、とりあえず帰国しなさいと。。。空港までの移動は、車椅子で 工場が用意してくれたバスに車椅子ごと積み込まれました。空港で飛行機を待っていると足がガタガタ震えます。後から考えると熱があったのだと思います。ガタガタ震える私の前をミニスカートの女性がとおり過ぎて行きます。彼女は寒くないのだろうか?と思ったのが記憶に残ってます。CAの方に押してもらって搭乗。最前列に座らされました。関空には会社のひとが車で迎えに来てくれました。市内への移動中病院へ片っ端から電話するのですが、土曜日で先生がいないとか等々で、行く病院が決まりません。私の自宅まで着いてしまいました。家には着いたが、6階の私の部屋までとても一人で上がれません。救急車しかない。電話するとすぐに救急車は来てくれました。本当に早いです。感心しました。なんて素晴らしい国なんでしょう、日本って。病院へついたら、中国より持ち帰ったレントゲン写真を先生に見てもらい、状況説明。先生は ”写りの悪い写真だなあ。。。”と 写真を蛍光灯に向けて眺めてましたが、 レントゲン取り直し。写真を手にした先生から説明 ”キレイに折れてます。” 即入院です。足を吊ってもらった私は、久々に痛みから解放され ほっとしました。助かったあ。足を吊ってもらえるだけでこんなに楽になるんだあ。という感じ。厳密には足を引っ張って、骨折部分が離れて痛みを感じない状態。ほっとしている私に病院の看護師さんが優しくそっと声をかけてくれました。
”日本語しゃべれる?” へっ? 私、骨折です。頭は打ってません。言いそうになりましたが、どうも「中国から帰国した患者が入院してくる。」が「中国人の患者が入院してくる。」に病院内で変わっていった模様。会社からは直ぐに 私のパソコンのネットが使える道具を持って来てくれました。リモートワークです。ただじゃ休ませてくれない。月曜に手術して20日ほど入院しました。1ヶ月の入院が必要だったのですが、病院の運営上、どうも退院して欲しい模様で、「退院したい?」と先生から聞かれました。仕事で追い詰められてた私は「退院したいです。」(本音をいうと、このまま入院していたかった。仕事からの逃避です。)翌日から出社しましたが、松葉杖です。コピー1枚とることがこんなに大変な事だったなんて。。。私の席からコピー機までは、結構な距離があったのです。松葉杖を使いながら初めてその距離を実感しました。10年近く経過してますが、今も痛みます。
中国に行かれる方は、中国の冬には細心の注意を払ってください。北京から北の冬では「鉄 触るな!」と注意されるそうです。手がくっつくそうです。 本日は面白くない話題で盛り下がってしまいました。今日は調子が悪い。話題からして調子悪い。次回は陽気な話題に変えます。
そろそろ学習記を書かないとタイトルと合わない。
今日は、认识您很高兴。についてかきます。
初めてあった人に挨拶するとき⇒认识您很高兴。と覚えて使っている方はもう問題無いです。それで全てです。この文章で違和感を感じる方、あるいは私のように改めて中国語を勉強し始めてこの文をみて納得できない方は、私の、下記、ひとつの意見を読んでみてください。
このフレーズの主語は何でしょうか?
1)主語省略説
正しくは 我认识您很高兴。で 我を略して使っている。では认识您は何なのか?
认识您は、原因を表す状況語だそうです。
2)认识您=主語説
中国語の主語は 「動作主」 とは限らない。中国語では動詞(句)や形容詞が
そのまま主語になれる。私の考えはこの説に賛成です。中国語の主語は私の考えで
は「話題」です。一番言いたい話題はなんでも主語になれる。これが私なりの考え
です。目的語も話題であれば主語になれる。英語のように名詞(句)だけでなく、
動詞(句)や形容詞もなれるという説です。このフレーズは単なる主語プラス形容
詞句の形容詞述語文です。
3)複文説
因为我认识你,所以我很高兴。という説。私は不賛成。
何が言いたいかというと、この単純なフレーズだけでこれだけの考え方がある。
「中国語は発音は難しいが文法は簡単」という解説が多いですが、決してそんなことないです。難しいと私は感じます。文法は統一されてません。統一されてないから説明できなくなって、「中国語に文法は無い。習うより慣れろ。」という強引な説明になってしまうのだと私は感じる。
この件、書き続けると長くなるので打ち切ります
以上 今回ここまで。
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