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学習記:テキトー中国語時代 「有点儿」

我父亲血糖有点儿高。
wǒ fù qīn xuě táng yǒu diǎn ér gaō 。
私の父は血糖値が少し高いです。

 なんの問題も無いフレーズです。ストレートに入ってきます。でも、私は疑問を感じるのです。
テキトー中国語時代は、なんの問題も無かったんです。ただ学習を始めてしまった今は、違和感を感じる。
 何が違和感かというと、「有点儿」の「有」って要ります?「一点儿高」で良くないですか?ということです。
 テキトー中国語時代は「有点儿」で、「少し」の意味。それだけでもう十分で、何も考えてなかったというか。。。なんですが、一旦学習を始めるとそうは行かない。許されないのです。私の場合。血液型はB型です。
 「一点儿高」で良いんじゃないの?でも、テキトー中国語時代の私でも「一点儿高」とは言わなかった。「高一点儿」と、言ってた。ナゼなのかは知らないし、何故なのかとか考えなかった。今、あらためて考えると、述語+目的語の関係だからです。目的語だから述語の後ろに位置するという事です。一般にこれを数量補語だとする説と、目的語だとする説が有ります。私は目的語説派です。補語なんかじゃ無いです。いろいろ書くとワケ解らなくなるので、今日はこの件については書きませんが、そのうち気が向いたら書くことにします。とりあえず、「有」がもし無ければ「一点儿高」の語順にはならず「高一点儿」になるという事です。「一点儿高」の語順をKEEPするには「有」が必要なんです。

 「有点儿高。」も「高一点儿」も日本語に訳すと「少し高い。」になり、同じです。どう使い分けてるのだろう?調べたところ、悪いことに「有点儿高。」を使い、普通の事とか良い事に「高一点儿」を使うのだそうです。
 ひとつ例を挙げると
我哥哥比我高一点儿。私の兄は私より少し背が高い。 と、悪い事じゃないので「高一点儿」を使います。
 対して今日挙げた例文は悪い事なので、我父亲血糖有点儿高。となります。

 では、この「有点儿高。」はどういう構造でしょうか?分析します。連述文です。

点儿高。
述部
連述部カザリ連述語主眼
連述語カザリ目的語

②前がカザリの連述文です。
「少し有って高い。」なんとも奇妙な日本語になってしまいます。似たような表現は有りますが。。「有」さえ無ければ、「少し高い」となって非常にスムースなのだが、前述したとおりこの「有」は必要なんです。

 思うに、実はこのフレーズ、我父亲血糖有点儿(问题)高。なんじゃない?どっかの記事から引っ張って来たんじゃないです。私だけの思いつきです。でないと悪い事にしか使わないという理由が見つからないです。

 真偽のほどは別として、こう考えると覚え易いのは確か。

 ちなみに「有点儿」を辞書で引くと

副詞: (良くない事について)少し(すこし)
と副詞の扱いになってました。まあ、連用修飾語である点では同じだし、役割的にはそういう事なんだろうけど、連述文のカザリ部分を副詞の一言で済ませるのも乱暴な気がする。純粋な副詞と、「有点儿」を同じ副詞として同列に並べるのは、違うと思う。

今日、終わっとくか。。。

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